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フラットなベクターイラスト。左から右へ3本の水平な線が並んで進み、2本目の途中で全体の向きが少し折れ、3本目でさらに元の向きへ戻る。最下段にだけ折れる前の古い向きのまま進み続ける線が1本あり、他とずれた位置で終わっている。文字は入れず、方針が動いたのに1本だけ追随できていないことを表す

会議のズレを30秒で確かめる|Notta BrainとGemini Notebookに3回分を読ませた

公開: 2026年9月12日

目次
  1. 1. 1回抜けると、何が起きるか
  2. 2. 確かめ方は、質問1つだけ
  3. 3. 方針の変化は、両方とも追えた
  4. 4. ただし、数字は両方とも壊した
  5. 5. スライドにすると、両方とも数値を作る
  6. 6. どちらを使うかは、条件で決まる
  7. まとめ

前に決まったことが、もう覆っているかもしれません。

会議が多くて、全部には出られない。出なかった回で何か決まったらしいが、詳しくは知らない。

怖いのは、自分の前提が古くなっていることです。情報が足りないのは我慢できます。でも自分だけ間違ったまま進んでいるのは、気づいた時点で手遅れになる。

方針が2回変わる会議を3本つくって、AIに読ませました。仕込んだ答えを私が知っている状態での採点です。

この記事で使うもの。

  • 会議の録音3本
  • Nottaのアカウント、またはGemini Notebook
  • パソコン

まず、1回抜けると何が起きるかから。

運営者satoshiのアイコン 書いた人 サトシ 文字起こしサービスとAIレコーダーをたくさん検証している人

会議と記録に追われている非エンジニアです。音声入力や文字起こしAI、そして文字起こしを要約してくれるAIを使い倒したら、日々の業務がめっちゃ楽になりました。 その手応えから、文字起こしサービスもAIレコーダーも自腹で契約・購入し、同じ音源を入れて結果を見比べています。 音声入力は Aqua Voice を日常的に愛用し、議事録要約の NotebookLM は仕事でもプライベートでも1年以上活用中。 個人情報を扱う仕事柄、セキュリティや運営元の素性は人一倍シビアにチェックします。 このサイトは、その実測ログの置き場です。

1. 1回抜けると、何が起きるか

困るのは、知らないことではありません。知っているつもりが古いことです。

私が作った検証用の会議では、こうなっていました。第2回で広告予算を月120万円に減らすと決定。

ところが第3回で「減らしすぎた」と判断され、月150万円に戻っています。

第2回にしか出ていない人は、120万円のつもりで動き続けます。

起きることは4つ。

  1. 古い前提で発言してしまう
  2. 結論が出た論点を、もう一度議論する
  3. 手元の資料が、もう古い
  4. 出ていない回で、自分の担当が決まっている

3つめは検証でも再現しました。企画書が第2回の決定のまま更新されず、第3回で変わった予算が反映されていない状態。

直近1か月で、出られなかった会議が何本あったか数えてみてください。1本でもあれば、この先が役に立ちます。

2. 確かめ方は、質問1つだけ

やることは、会議録を読ませて1つ聞くだけです。

この3回で方針が変わった点はどこですか。いつ、何から何に変わりましたか

これだけ。所要は30秒ほどでした。

Notta Brainなら1回100クレジット。無料枠は月1,000なので、使うのは10分の1。Gemini Notebookも無料で試せます。

手元に3本以上の会議録があるなら、今日そのまま試せます。

3. 方針の変化は、両方とも追えた

ここは任せてよい、という結果でした。

検証用に用意したのは架空の会社の定例会議3本。全部で9分ほどで、途中で方針が2回変わり、うち1回は前回の決定を取り消す内容です。

Notta Brainの回答。

  • 四半期の指標が「リード数」から「商談化率」に変わったことと、その日付を特定
  • 広告予算が150万円、180万円、120万円、150万円と動いた4段階を時系列で提示
  • 最後の変更を「減額を撤回」と明記
  • 指示していない「方針の変更」と「施策の追加」の区別まで実行

Gemini Notebookも同じ結論に到達しました。提示の形だけが違います。

「変更前/変更後/理由」の3点セットで統一され、最後の変更は「揺り戻し」と表現。

両方とも満点。厳密さはNotta Brain、読みやすさはGemini Notebookでした。

新任者向けに経緯を10行で説明させたときも、どちらも合格ライン。

方針の追跡なら、どちらを選んでも外しません。まず持っている方で試してください。

4. ただし、数字は両方とも壊した

同じ音声の、同じ1箇所で壊れました。

台本で話し手が読んだのは「解約率は月二・一パーセント」、つまり2.1%。

ツール文字起こしの結果報告された値
Notta(Notta Brainの前段)解約率は月に一%月1%
Gemini Notebook約率は月 21%21%

Nottaは「二」を助詞の「に」と取りました。Gemini Notebookは小数点を落としています。

同じ音声の同じ1箇所で、両方とも壊れました。しかも壊れ方が違う。

業務への影響で言えば21%のほうが深刻です。解約率21%は事業が崩壊している数字。1%なら「低くて良い」と読み飛ばされるだけです。

やっかいなのは見え方。どちらの回答にも出典のリンクが付いています。原典を開かない限り、正しい引用にしか見えません。

さらにGemini Notebookは、資料との突き合わせを頼んだときにこう答えました。

口頭発表の「21%」と実績表の「2.1%」で10倍の開きがあり、発言時または記録時の桁の誤りと考えられます

実際に話されたのは2.1%。21%は自分の文字起こしが作った数字でした。存在しない矛盾を、素材側の誤りとして報告しています

単語登録で文字起こしを守る方法は文字起こしの精度を上げるにまとめました。

数字が出てくる会議なら、その一文だけ原文を開いてください。所要30秒。

5. スライドにすると、両方とも数値を作る

図や表を埋めるところで、両方とも創作しました。

Notta Brainが作った16ページのうち、12ページ目にキーワード別の実績が並んでいます。CPA 32,000円、商談化率15%といった数字。

会議で語られたのは「上位5つのキーワードで広告費の6割」「そのうち2つがCPA3万円超」だけ。

Gemini Notebookも同じでした。作られたのは6ページで、うち1枚が接続率の折れ線グラフ。

グラフの値会議での発言
1日目 約85%該当なし
2日目 約72%該当なし
3日目 約50%3日以上で半分以下
4日目以降 約10%該当なし

会議にあるのは「3日以上たつと、つながる率が半分以下になる」の一点だけ。残り3点はグラフの形を作るための創作です。

グラフは、点を置かないと描けません。文章なら書かずに済ませられますが、折れ線はそうもいかない。これは製品の欠陥ではなく、機能の性質。

正確だった部分も大きい。Gemini Notebookの最終ページにある担当・タスク・期限の表は、4件とも正しく書かれていました。

スライドを配る前に、数字だけ元の記録と突き合わせてください。

6. どちらを使うかは、条件で決まる

分かれ目は、Nottaに録音が溜まっているかどうかだけです。

溜まっているならNotta Brain。資料と会議の突き合わせで、仕込んだ矛盾2件に加えて4件の不整合を見つけました。

どれも私が作った素材のミス。作った本人が気づいていなかったものです。

Gemini Notebookが見つけたのは3件でした。

溜まっていないならGemini Notebook。音声ファイルを直接受け取れます。5ファイルをまとめて投入して約30秒でした。

どちらを選んでも、作業はパソコンで進めるのが早いです。渡すファイルも、突き合わせる元の資料も、直したあとに送る先も、全部その中にあります。

自分がどちらの側かは、Nottaに録音があるかだけで決まります。今すぐ確認できるはず。

まとめ

  • 怖いのは情報不足ではなく、自分の前提が古いこと
  • 方針の追跡は、どちらの道具でも正確だった
  • 数字は両方とも壊した。出典付きで表示されるので気づきにくい
  • スライドは両方とも、存在しない数値を作る
  • Nottaに録音が溜まっているかで選べばよい

先月、出られなかった会議が1本でもあったなら、その3回分を読ませてみてください。無料枠の10分の1で終わります。

パソコンで開くのが早道です。クレジットカードの登録は不要です

Notta Brainを無料で試す

よくある質問

会議が何本くらいから、こういう道具が要りますか?

本数より、自分が出られない回があるかどうかで決まります。週1回の定例に毎回出ているなら、3回分くらいは覚えていられます。私の検証でも、3本を人間が読み返せば分かる内容でした。要るのは、出られない回があるときです。出ていない回で方針が変わっていると、自分だけ古い前提のまま進みます。先月に欠席した会議が1本でもあったなら、試す価値があります。

無料でどこまで試せますか?

Notta Brainのフリープランは月1,000クレジットです。会議を横断して質問すると1回100クレジットなので、この使い方なら10回分あります。方針が変わった点を聞くだけなら1回で終わるので、無料枠で十分に判断できます。Gemini Notebookも無料で使えます。どちらもクレジットカードの登録なしで始められます。

文字起こしが間違っていたら、気づけますか?

そのままでは気づけません。私の検証では、2.1%と話された数値が、一方では1%、もう一方では21%になりました。しかもどちらも出典のリンク付きで表示されるため、正しい引用に見えます。対策は2つあります。数字が出てくる一文だけ原文を開いて確かめること。もう1つは、会議の前によく使う社内用語を辞書に登録して、文字起こしの段階で守ることです。

生成されたスライドは、そのまま配れますか?

数字を確かめてから配ってください。私の検証では、Notta BrainもGemini Notebookも、会議で語られていない数値をスライドに入れました。グラフやカードは枠が先にあり、埋めないと成立しないためだと考えています。文章は書かずに済ませられますが、折れ線グラフは点を置かないと描けません。加えてNotta Brainの無料版は、16ページ中9ページに透かしが入りました。

Notta BrainとGemini Notebook、どちらを選べばいいですか?

Nottaに会議の録音が溜まっているならNotta Brainです。資料と会議の突き合わせで、私が仕込んだ矛盾2件に加えて4件の不整合を見つけました。溜まっていないならGemini Notebookです。音声ファイルを直接受け取れるので、5ファイルを30秒で投入できました。Notta Brainに音声は直接入らず、先にNotta本体で文字起こしする必要があります。